VAMOS!
先日、埼玉県の武甲山(ぶこうざん)に登ってきました。
武甲山は1304mの標高で現在でも石灰石を採石できます。
検索すると「武甲山 かわいそう」という予測変換でてくるほどに、岩肌が丸見えになっている特徴的な山です。
登山開始は標高500m付近からで、800mほど登ることになります。
ここでちょっとしたペイ・フォワード(自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで、善意をその先につないでいくこと)をしてきました。
具体的にどんなことをしたのか?
タイトルにもあるように水運びをしてみました。
武甲山の山頂にはトイレが設置してあります。そのトイレは雨水を利用しているため、水が慢性的に不足しているようです。
そのため、登山者に水を運んでもらうというお願いの看板が登山道があります。

武甲山の一般的な登山ルートである表参道コースを登っていくことにしました。

この表参道コースの途中に「不動滝」があり、そこで水を汲むことができます。

不動滝の下にはたくさんのペットボトルが置いてあります。
一度に多くの水をもっていけるように大きい焼酎ペットボトル5Lや小さいものだと2Lのペットボトルがあります。
コンビニなどで多く置いてある500MLのペットボトルは見当たりませんでした。

不動滝でペットボトルに水を入れます。

ペットボトルを片手に登山を続けます。
標準的には2時間10分ほどで山頂に到達!

武甲山の山頂トイレがこちら。
水はトイレの上までもう少し運びます。

山頂である武甲山御嶽神社の裏に水を入れるマンホールがあります。

マンホールに水を入れて完了。
同じ登山道(表参道コース)ならペットボトルは滝まで戻してもいいし。
山頂にペットボトル置いて、他の登山者に滝まで戻してもらうこともできます。
なんで水運びやったんだっけ?
そもそも、なんで水運びをやったのか。1つの理由には登山ができることへの感謝を何かしらの行動で示すことができるからです。
武甲山以外にもたまに山に登ることがありまして、今回のように「登山道」を登っていくことになります。この登山道だけではなく、トイレや周辺設備も誰かが支えてくれています。
そのように思うのは、自分の仕事が橋やトンネルなどの社会インフラの維持管理に関わっているからだと思います。
水、ガス、電気、インターネットなど私達を支えている社会インフラは必ず誰かの支えがあってなりたっている。今回はたまたま自分もその支えている人へ何かを恩返しできるチャンスだと捉えました。
水運びしてどうだった?
大変でした(笑)
当初はザック(バックパック)にくくりつけようかと思ったのですが、ボトルが大きくてできない!なので、手もちでペットボトルをもっていきました。ボトルをザックでかつぐのと、もっていくのは全然負荷が違うんですよねえ。
でも、やってみてよかった。
今回、初めて水運びをやってみて、「いつもの登山より元気が出た」というのが一番の変化だと感じました。
というのも、普段ならすれ違う登山者と交わす言葉は
「こんちわ」
になります。
水運びをしていると
「ご苦労さまです!」
「ありがとうございます!」
という言葉をかけてもらえました。
大変なんだけども、通りすがりの人々からかけてもらう一言だけでも元気が出る。
普段も感じていることだけども、より自分のセンサーが反応していることに気がつくことができました。
いいことありそう♫

水運びをしたあと、山頂付近で鹿さんと遭遇!
しかも、3頭も(木に隠れてますけど)。
武甲山へ行ったら、ちょっと大変だけと、水運びをするといいことがあるかもしれません。
水運びしなくても、している人にやさしく声をかけてあげるてください!
普段は気にしていないけど、ちょっとした一言で相手も自分も穏やかな気持になれるはず。
それでは!VAMOS!
著者紹介:石川幸佑(イシカワ コウスケ)
IoTのスタートアップCACH(カック)のCOO(最高執行責任者)で、工事現場や社会インフラ(橋、トンネル)の維持管理に関する課題解決のためにデジタルトランスフォーメーションを推進中。
経歴はIT企業、SDGs関連のコンサルティング企業、米国のリサイクルスタートアップを経験後、NEDO事業の起業家候補(スタートアップイノベーター:SUI)支援や、東京都の創業支援施設のコミュニティマネージャーとして、多くの起業家やスタートアップの支援を実施。
トレラン後の風呂とサウナが好き。
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