検索
  • 石川幸佑

スタートアップが大企業とコラボするときの罠:関係性の誤認

更新日:2月28日


本記事は1つの特定の企業ではなく、

これまで自分が数社の大企業との関わりで経験したことベースにしている。



本記事が誰を対象としているか


・最も読んでいただきたいのは大企業の社長を始め、上層部の意思決定の方々


・スタートアップでこれから大企業と何かをはじめたい方






スタートアップは下請け業者ではない


スタートアップは自分たちのプロダクトやサービスをより多くの人に活用してもらい、

社会を変えようとしている。


一度限りの外注先や下請け業者ではない。

(外注や下請け先が悪いとのではなく、別の生き物であるということ)



大企業がスタートアップに何らかのコラボレーションをするときに、大企業から提供されるリソースがある。


多くの場合はお金だ。


情報、実証実験のフィールドなどもある。



「お金を大企業が提供しているから大企業のほうが優位もしくは偉い」


という認識の方が大企業には多くいる。



今まで大企業をピラミッドの頂点として、

支えてきた下請け業者や外注先との考え方や接し方があったため、

そういう認識になることはやむを得ないだろう。



だが、そんな時代は終わった。



ピラミッドとしての企業活動で新しいプロダクトやサービスが開発され、

社会実装されることに限界を感じたからこそ、

オープンイノベーションや共創、コラボレーションという概念に行き着いたはずだ。




対して、

スタートアップは大企業に提供しているリソースといえば、

技術であることが多い。


スピード(時間)、人材もある。


そして、あまり注目されていない「熱量」である。








熱量という名のラブレター


スタートアップは熱量をもって、自分たちのプロダクトをつくり、改善して顧客に提供している。


大企業とちがって、1つか2つのプロダクトにしかリソースを避けないし、それを信じてやっているのだ。


リソースを集中しなければ、時間とお金はなくなり、スタートアップは死ぬ。






その熱量をもったプロダクトないしはプロダクトに内包されている技術を大企業に提供するのだ。


それは、大好きな人に贈るラブレターである。



大企業の人はいろんな人からラブレターが来るだろう。

でも、スタートアップからのラブレターは生きるか死ぬかを選んで出されている。



返事が遅ければそれだけで死ぬ。




付き合い始めたら関係性は対等になる


どちらがお金をもっているか

どちらの能力が高いか

どちらが美しいか

このような比較で、関係性の優劣はつかない。



付き合い始めたら大企業とスタートアップの関係性は対等になる。


スタートアップから熱量を受け取った大企業にはぜひそうあってほしい。



でなければ、付き合い始めたころにお互いが描いていた未来は創れない。



著者:石川幸佑

IoTのスタートアップCACH(カック)のCOO(最高執行責任者)で、工事現場や橋などの社会インフラの維持管理のDXを実施中。


経歴はIT企業、SDGs関連のコンサルティング企業、米国のリサイクルスタートアップを経験後、NEDOのSUI事業支援や東京都の創業支援施設のコミュニティマネージャーとして、多くの起業家やスタートアップの支援を実施。

トレラン後の風呂とサウナが好き。